キスはボルドーに染めて
「朝食はトーストで良いか?」
軽くシャワーを浴びた後、タオルを首にかけたTシャツ姿の蒼生が、キッチンから顔を覗かせる。
バルコニーに並ぶプランターを見ていた陽菜美は、蒼生に借りた大きめのスウェットの袖を持ち上げると、にっこりとうなずいた。
「そのプランター、昔研修で行っていた葡萄農園の人たちがくれたんだ」
外を軽く指さす蒼生に、陽菜美は再びプランターを振り返る。
「研修ですか?」
密閉された窓を開けバルコニーに出ると、そこにはマンションにも置ける程度の小さなプランターがいくつか並んでいた。
今は冬の時期だからか、葉が落ちているものがほとんどだが、中には一つぴょんと細い幹が伸びているものもある。
陽菜美はしゃがみ込むと、まじまじとその幹を覗き込んだ。
「最初に配属されたのがワイン事業部だったから、時々国内の葡萄農園に研修で行ってたんだよ」
「葡萄農園! 羨ましいです」
「陽菜美ならそう思うだろうな」
蒼生はくすりと笑うと、昔を懐かしむように顔を上げる。
軽くシャワーを浴びた後、タオルを首にかけたTシャツ姿の蒼生が、キッチンから顔を覗かせる。
バルコニーに並ぶプランターを見ていた陽菜美は、蒼生に借りた大きめのスウェットの袖を持ち上げると、にっこりとうなずいた。
「そのプランター、昔研修で行っていた葡萄農園の人たちがくれたんだ」
外を軽く指さす蒼生に、陽菜美は再びプランターを振り返る。
「研修ですか?」
密閉された窓を開けバルコニーに出ると、そこにはマンションにも置ける程度の小さなプランターがいくつか並んでいた。
今は冬の時期だからか、葉が落ちているものがほとんどだが、中には一つぴょんと細い幹が伸びているものもある。
陽菜美はしゃがみ込むと、まじまじとその幹を覗き込んだ。
「最初に配属されたのがワイン事業部だったから、時々国内の葡萄農園に研修で行ってたんだよ」
「葡萄農園! 羨ましいです」
「陽菜美ならそう思うだろうな」
蒼生はくすりと笑うと、昔を懐かしむように顔を上げる。