キスはボルドーに染めて
「私はただ、守りたいだけよ」
「守りたい?」
「そう。私の大切なものを……」
純玲はそう言うと、隣でにこにことしている結翔の小さな手をぎゅっと握りしめた。
「どういうことだ……?」
戸惑う蒼生の前で、純玲は肩から掛けていたショルダーバックを開くと、一枚の小さな紙を取り出す。
「しばらくは、ここに泊まる予定よ」
純玲はそう言うと、有名ホテルの名前と電話番号が書かれた紙を蒼生の前に差し出した。
――そんなの、受け取っちゃ駄目よ……!
陽菜美は咄嗟に蒼生の手をぐっと引く。
蒼生はチラッと目線を落とした後、紙はそのままに純玲に顔を向けた。
「兄さんは、どうしてるんだ」
「あら、気になるの?」
純玲はくすりと笑うと、おもむろに手を伸ばし、蒼生の胸元にそっと触れる。
「蒼生には、私の話を聞く義務があるわ」
「何を言って……」
「まだ続いているのよ!」
純玲は蒼生の言葉を遮るように声を上げると、蒼生の胸元に当てた手をぎゅっと握り締めた。
「守りたい?」
「そう。私の大切なものを……」
純玲はそう言うと、隣でにこにことしている結翔の小さな手をぎゅっと握りしめた。
「どういうことだ……?」
戸惑う蒼生の前で、純玲は肩から掛けていたショルダーバックを開くと、一枚の小さな紙を取り出す。
「しばらくは、ここに泊まる予定よ」
純玲はそう言うと、有名ホテルの名前と電話番号が書かれた紙を蒼生の前に差し出した。
――そんなの、受け取っちゃ駄目よ……!
陽菜美は咄嗟に蒼生の手をぐっと引く。
蒼生はチラッと目線を落とした後、紙はそのままに純玲に顔を向けた。
「兄さんは、どうしてるんだ」
「あら、気になるの?」
純玲はくすりと笑うと、おもむろに手を伸ばし、蒼生の胸元にそっと触れる。
「蒼生には、私の話を聞く義務があるわ」
「何を言って……」
「まだ続いているのよ!」
純玲は蒼生の言葉を遮るように声を上げると、蒼生の胸元に当てた手をぎゅっと握り締めた。