キスはボルドーに染めて
「……陽菜美」
蒼生の低い声が間近で響いた。
目と鼻の先に蒼生の吐息を感じ、陽菜美の心臓は途端にトップスピードで叩き出す。
「あ、あ、あの……」
どうしていいのかわからず、陽菜美が言葉にならない声を漏らした時、真っ赤に染まった陽菜美の頬を、蒼生の長い指先がかすめた。
――そ、そんな……まさかここで、いきなりキス……?
そう思った途端、陽菜美の心臓は今にも弾けそうになる。
「あ、あ、あ、蒼生さん! まだ、勤務中ですっ!」
思わずぎゅっと目を閉じた陽菜美が、半ば叫ぶように声を出した時、陽菜美の唇は蒼生の指先にむぎゅっとつままれた。
「……へ?」
陽菜美がその感触に呆然としながら目を開けると、蒼生はにんまりとした顔を覗き込ませている。
「口にゴマついてたぞ」
見ると蒼生の指先には、陽菜美のハンバーガーのバンズについていたゴマがちょこんとのっているではないか。
「きゃあ! もうっっ……蒼生さん!! 蒼生さんは、いつも紛らわしいんですよ!」
陽菜美は顔を真っ赤に染めると、蒼生の指先からゴマを取り上げようとする。
蒼生の低い声が間近で響いた。
目と鼻の先に蒼生の吐息を感じ、陽菜美の心臓は途端にトップスピードで叩き出す。
「あ、あ、あの……」
どうしていいのかわからず、陽菜美が言葉にならない声を漏らした時、真っ赤に染まった陽菜美の頬を、蒼生の長い指先がかすめた。
――そ、そんな……まさかここで、いきなりキス……?
そう思った途端、陽菜美の心臓は今にも弾けそうになる。
「あ、あ、あ、蒼生さん! まだ、勤務中ですっ!」
思わずぎゅっと目を閉じた陽菜美が、半ば叫ぶように声を出した時、陽菜美の唇は蒼生の指先にむぎゅっとつままれた。
「……へ?」
陽菜美がその感触に呆然としながら目を開けると、蒼生はにんまりとした顔を覗き込ませている。
「口にゴマついてたぞ」
見ると蒼生の指先には、陽菜美のハンバーガーのバンズについていたゴマがちょこんとのっているではないか。
「きゃあ! もうっっ……蒼生さん!! 蒼生さんは、いつも紛らわしいんですよ!」
陽菜美は顔を真っ赤に染めると、蒼生の指先からゴマを取り上げようとする。