【コンテスト用シナリオ】地味カレ、夜はNO.1ホストさま!?〜この恋、背負い投げで一本勝ち〜
5
〇大学・文芸部部室・放課後
ト書き:
部室には数人の部員。部長の指示で“恋愛短編”の提出日。
部長「ではみんな、今日の課題、“恋愛短編”の提出お願いします〜」
ト書き:
部員たちがプリントやファイルを机に出す中、小春がモジモジしながらノートを差し出す。
小春「……はい。あの、ちょっとふざけてるかもしれませんが、“リアル”重視です……」
部員A「“ホストとの恋愛”? 斬新!」
部員B「タイトルが『ナンバー2の夜と、わたし』って、なにそれ最高!」
小春「ひぃぃ……! 読まないで!! 今すぐ読まないで!!」
ト書き:
顔を真っ赤にして、机に突っ伏す小春。
周囲が笑う中――蓮が静かにノートのタイトルに目を落とす。
〇大学・図書館・夜
ト書き:
閉館前の静かな時間。蓮が1人、部室から持ち出した(※戻す予定)小春のノートを開く。
蓮(モノローグ)
(……あの日の店。俺が言った言葉。表情。……細かく描写されてる)
(“演技だって、わかってた。でも、胸がぎゅっとなった”……)
ト書き:
小春が“ヒロイン”の視点で書いた物語。
ページのすみには、小春らしいつたないイラストと「ほんとは好きになっちゃダメな人」と走り書き。
蓮(モノローグ)
(……あれが、嘘じゃなかったら。俺の演技に、本気で――)
ト書き:
ふいにノートを閉じて、深く息を吐く蓮。
その表情には、“意識してしまった”複雑な気持ちがにじんでいる。
〇大学・廊下・翌日
ト書き:
小春が文芸部室の前で、ソワソワ。
「ちゃんと読まれたかな……いや、読まれたくない……でも……」
小春(モノローグ)
(――蓮先輩は、どう思ったかな)
ト書き:
その時、背後から静かに声がする。
蓮「……読んだよ。君の短編」
小春「っ!! ど、どうでしたか!? いや、うそ、やっぱ聞かないで……!」
蓮「よかった。感情が、すごく素直で」
ト書き:
小春がきょとんとする。
蓮がふっと目をそらしながら続ける。
蓮「……ホストのくせに、こんなこと言うのも変だけど」
「君の小説、ちょっと……心が揺れた」
小春「っ、先輩……」
ト書き:
見つめ合うふたり。
だが蓮は、その視線から逃げるように背を向ける。
蓮「……“仮の恋”って、ちゃんとわかっていたほうがいいと思うけどね」
小春 少し悲しそうな顔。
〇蓮モノローグ・夕暮れ
蓮(モノローグ)
(俺は、“仮”じゃなく――)
(いつか誰かに“本気”で恋をするのかもしれない)
(……なのに、なんで今、心がざわつくのは、あいつの顔を見たときなんだろう)
TO BE CONTINUED…
ト書き:
部室には数人の部員。部長の指示で“恋愛短編”の提出日。
部長「ではみんな、今日の課題、“恋愛短編”の提出お願いします〜」
ト書き:
部員たちがプリントやファイルを机に出す中、小春がモジモジしながらノートを差し出す。
小春「……はい。あの、ちょっとふざけてるかもしれませんが、“リアル”重視です……」
部員A「“ホストとの恋愛”? 斬新!」
部員B「タイトルが『ナンバー2の夜と、わたし』って、なにそれ最高!」
小春「ひぃぃ……! 読まないで!! 今すぐ読まないで!!」
ト書き:
顔を真っ赤にして、机に突っ伏す小春。
周囲が笑う中――蓮が静かにノートのタイトルに目を落とす。
〇大学・図書館・夜
ト書き:
閉館前の静かな時間。蓮が1人、部室から持ち出した(※戻す予定)小春のノートを開く。
蓮(モノローグ)
(……あの日の店。俺が言った言葉。表情。……細かく描写されてる)
(“演技だって、わかってた。でも、胸がぎゅっとなった”……)
ト書き:
小春が“ヒロイン”の視点で書いた物語。
ページのすみには、小春らしいつたないイラストと「ほんとは好きになっちゃダメな人」と走り書き。
蓮(モノローグ)
(……あれが、嘘じゃなかったら。俺の演技に、本気で――)
ト書き:
ふいにノートを閉じて、深く息を吐く蓮。
その表情には、“意識してしまった”複雑な気持ちがにじんでいる。
〇大学・廊下・翌日
ト書き:
小春が文芸部室の前で、ソワソワ。
「ちゃんと読まれたかな……いや、読まれたくない……でも……」
小春(モノローグ)
(――蓮先輩は、どう思ったかな)
ト書き:
その時、背後から静かに声がする。
蓮「……読んだよ。君の短編」
小春「っ!! ど、どうでしたか!? いや、うそ、やっぱ聞かないで……!」
蓮「よかった。感情が、すごく素直で」
ト書き:
小春がきょとんとする。
蓮がふっと目をそらしながら続ける。
蓮「……ホストのくせに、こんなこと言うのも変だけど」
「君の小説、ちょっと……心が揺れた」
小春「っ、先輩……」
ト書き:
見つめ合うふたり。
だが蓮は、その視線から逃げるように背を向ける。
蓮「……“仮の恋”って、ちゃんとわかっていたほうがいいと思うけどね」
小春 少し悲しそうな顔。
〇蓮モノローグ・夕暮れ
蓮(モノローグ)
(俺は、“仮”じゃなく――)
(いつか誰かに“本気”で恋をするのかもしれない)
(……なのに、なんで今、心がざわつくのは、あいつの顔を見たときなんだろう)
TO BE CONTINUED…