スターリーキューピッド
どうして黙っていたの。なんであんな余計なことしたんだよって、怒らなかったの。
私の性格を熟知している明吾からすると、この後に続くセリフはこれらだろう。
声を詰まらせる明吾に微笑み、再び口を開く。
「聞いた時は、なんて無茶なことしたんだって思ったよ。けど、いずれ私も、我慢の限界に達してたと思うから」
順番が違っただけ。先に私が歯向かったとしても、どっちみち、似たような結末を迎えてた。
「明吾のせいだなんて、思ってないよ」
「みづ……っ」
「私のこと、守ろうとしてくれてありがとう」
目を細めて伝えると、彼の目から一筋、涙がこぼれ落ちた。
「苦しい思いさせて、ごめんね」
「別に、美月の立場に比べたら、全然……っ」
バッグからポケットティッシュを取り出し、1枚渡す。
「けど正直、距離置こうって言われた時は、寂しかった」
「うん」
「俺のことを思っての発言だとわかってても、このまま離れていったらって考えて……怖かった」
私の性格を熟知している明吾からすると、この後に続くセリフはこれらだろう。
声を詰まらせる明吾に微笑み、再び口を開く。
「聞いた時は、なんて無茶なことしたんだって思ったよ。けど、いずれ私も、我慢の限界に達してたと思うから」
順番が違っただけ。先に私が歯向かったとしても、どっちみち、似たような結末を迎えてた。
「明吾のせいだなんて、思ってないよ」
「みづ……っ」
「私のこと、守ろうとしてくれてありがとう」
目を細めて伝えると、彼の目から一筋、涙がこぼれ落ちた。
「苦しい思いさせて、ごめんね」
「別に、美月の立場に比べたら、全然……っ」
バッグからポケットティッシュを取り出し、1枚渡す。
「けど正直、距離置こうって言われた時は、寂しかった」
「うん」
「俺のことを思っての発言だとわかってても、このまま離れていったらって考えて……怖かった」