スターリーキューピッド
涙を拭った彼が、私を真っ直ぐと見据える。


「委員会が終わっても、話してくれるか?」

「もちろん」

「班が離れても、遊んでくれるか?」

「……そんなに私と一緒にいたいの?」

「あ、当たり前だろっ! 好きなんだから……っ!」


至近距離で叫ばれて、思わず目を丸く見開いた。

突然の大声に驚いたというよりは、好きって聞こえた気がするんだけど……?


「今のは……」

「……告白だよ」

「ほ、ほんとに? 友達としての意味じゃなくて?」

「友達としてもだけど、恋愛の意味としても、美月のことが好きだよ」


今度は真剣なトーンで言われ、トクンと胸が高鳴る。

からかってる、わけじゃないよね。冗談ならこんなふうに顔赤くなったりしないもん。
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