スターリーキューピッド
ニューフレンズ
「美月んとこも予約したんだ」

「前回はミニサイズだったから。今回は豪華にしたいなって。明吾んちはいつ受け取るの?」

「8月の頭。七海のも一緒だから、真ん中あたりにした」


新年度を迎えた4月。惑星ケーキの話をしながら、明吾と2人で学校へ向かう。


「そっちも、間を取って7月?」

「うん。学校の後にみんなで取りに行く予定。何事もなければの話だけど」

「あー、Xデーね。美月はあの予言信じてるの?」

「まさか。根拠もないし、最初から本気にしてないよ」


顔の前で手を振って否定する。

そりゃあ初めて耳にした時は驚いたけど。

真っ先に、「なんでそんなことがわかるんだろう?」って、疑問が湧いた。

調べてみたら、どうやら私が生まれる前にも似たような噂が出回っていたらしい。


中には的中していたのもあったけど……ほとんどが現実には至らずで。

お父さんもお母さんも、『ドンピシャで当たったのを見たことがない』と言っていたから、多分今回もそうなんだと思う。

でも、備えておいて損はないから、一応水だけは箱買いしたけどね。
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