スターリーキューピッド
あれから1度も見かけてないけど……多分来てるよね。

どうしよう、同級生だったら。

名前は教えてなくても、あんな明るい髪色、中学生じゃ珍しいし。絶対記憶に残ってると思う。

ああ、どうか先輩でありますように。


神頼みしていたら学校に到着した。

校舎に入る前に、掲示板に貼られたクラス表を確認する。


「おっ、一緒だな」

「そうだね。あと馬場くんもみたいだよ」

「え! ほんと!?」


声がして振り向くと、目を丸くする馬場くんの姿が。

隣には、ショートヘアのスラリとした女の子もいる。


「私は? 何組だった?」

「早見も同じ。2組だよ」

「おお〜! みんな一緒だ〜!」


明吾の肩を組んではしゃぎだした馬場くん。

まさかの全員同じクラスだなんて……。


「四居さん、だよね?」
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