繋いだ手、結んだ指先で。
ひとりきりになった部屋で、意味もなく辺りを見回してから、箱を開けた。
中には手紙が3通、入っている。
ひとつは、寄せ書きの返事の手紙。
もうひとつは、わたしが湖畔の公園で北条くんに渡した手紙。
そして、真新しい、一枚の手紙。
北条くんがいなくなって4か月が経つ。
まさか、今になって北条くんを感じられるものが出てくるとは思わなくて、手紙を持つ手が震える。
これのこと言っていたのなら、わたしはもっと早く亜希さんに連絡をしないといけなかったかもしれない。
待たせてごめんね、と心の中で呟いて、そっと手紙の封を開ける。
整った文字の羅列は、間違いなく北条くんの書いた字だ。
『三瀬 結衣さんへ』から始まった手紙を読む前に、一度ぎゅっと目を瞑る。
それから、深呼吸をして、一行目を読み始めた。