私のことが必要ないなんて言わせません!【菱水シリーズ③】
穂風さんがにこにこと笑いながら、関家君の肩を叩いた。

「うんうん。さわやか青年君。今日はディナーがないから、もうすぐ店は閉めるよ」

「そうですか。あのっ!望未先生。俺、おすすめのラーメン屋があるんです。一緒にいきませんか?俺がおごるんでっ」

「ラーメン?」

「この間、戸川(とがわ)さんと話してたじゃないですか。おいしいものを食べたら元気になるって」

「うん。そういえば、そうだったね」

「だったら、俺のおすすめの店。一緒に行きませんか」

私が元気ないのを知っていて、言ってくれているのだとわかって嬉しかった。

「望未ちゃん。今日はもういいから、関家君とラーメン食べておいで」

「そうね。それがいいわ。もうお客さんも少ないから大丈夫よ」

穂風さんと小百里さんに言われ、私はうなずいた。
店も明日は休みで準備もないから、穂風さんも手が空いていた。

「それじゃ、関家君。行こう。でも、支払いは私がするからね」

「えっ!?でも」

「生徒に支払わせるわけにはいきません!ほら、早く行こ!」

「はい」
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