私のことが必要ないなんて言わせません!【菱水シリーズ③】
「ど、ど、どうして……言って……!?」
こんな大勢の前で言われるとおもっていなかった私は恥ずかしくて客席に顔を向けられない。
しかも、今、みんなの前で今、キスをしなかった?
梶井さんの体にしがみつき、顔を肩に埋めた。
もう絶対に客席に顔を向けることができない。
勢いでなんてことをしてしまったんだろう。
抱きかかえられたまま、舞台袖へ連れてかれると、そこには渡瀬さんと千亜妃さんがいて、二人は問題を起こしてくれたというような渋い顔で出迎えてくれた。
「よかったわよ。火祭りの踊り」
千亜妃さんが褒めてくれた。
けれど胸の前に腕を組み、怖い顔で梶井さんをにらんだ。
「そんな怖い顔するなよ」
「理滉。やってくれたわね。キスまでするなんて私は聞いてないわよ」
怒っている千亜妃さんを見ても梶井さんは全く反省していなかった。
「望未と久しぶりの再会だったんだから、仕方ないだろ?」
「わざわざ舞台でするんじゃないわよ!この後始末、どうしたら……」
後始末?
なぜ、千亜妃さんが慌てているのか、私にはわからなかった。
こんな大勢の前で言われるとおもっていなかった私は恥ずかしくて客席に顔を向けられない。
しかも、今、みんなの前で今、キスをしなかった?
梶井さんの体にしがみつき、顔を肩に埋めた。
もう絶対に客席に顔を向けることができない。
勢いでなんてことをしてしまったんだろう。
抱きかかえられたまま、舞台袖へ連れてかれると、そこには渡瀬さんと千亜妃さんがいて、二人は問題を起こしてくれたというような渋い顔で出迎えてくれた。
「よかったわよ。火祭りの踊り」
千亜妃さんが褒めてくれた。
けれど胸の前に腕を組み、怖い顔で梶井さんをにらんだ。
「そんな怖い顔するなよ」
「理滉。やってくれたわね。キスまでするなんて私は聞いてないわよ」
怒っている千亜妃さんを見ても梶井さんは全く反省していなかった。
「望未と久しぶりの再会だったんだから、仕方ないだろ?」
「わざわざ舞台でするんじゃないわよ!この後始末、どうしたら……」
後始末?
なぜ、千亜妃さんが慌てているのか、私にはわからなかった。