私のことが必要ないなんて言わせません!【菱水シリーズ③】
梶井さんは優しい顔で私の髪をかき上げた。
「眠ってろ」
「はい……」
枕やシーツからは梶井さんの甘い香りがした。
目を閉じて、それに包まれて眠る。
旅行で来たわけじゃなく、一緒に暮らすため。
だから焦らなくていい。
体は辛いはずなのに梶井さんがそばにいるだけで、こんなに幸せなんだと思えた。
安心しきって、深く眠った。
―――どれくらい眠ったのか、目が覚めるともう外は薄暗くなっていた。
眠ったおかげか、体調もよくなっていた。
「お、重い……」
目が覚めたのはこの重みのせい。
チェロの演奏をしていたのか、シャツの腕をまくったまま、倒れこむようにしてそばで眠っている。
なんて無防備な姿。
「これはキスで起こすべき!?」
よーし!がんばるぞー!
気合いを入れて、顔を近づけてみる。
長いまつげ、綺麗な顔立ち、甘い香りにくらくらした。
「無理だよー」
ぼふっと顔をシーツに埋めた。
そのシーツからも梶井さんの香りがして、息が止まりそうになった。
これが毎日!?
私の心臓はもつの?
「おい。結局、しないのかよ」
「眠ってろ」
「はい……」
枕やシーツからは梶井さんの甘い香りがした。
目を閉じて、それに包まれて眠る。
旅行で来たわけじゃなく、一緒に暮らすため。
だから焦らなくていい。
体は辛いはずなのに梶井さんがそばにいるだけで、こんなに幸せなんだと思えた。
安心しきって、深く眠った。
―――どれくらい眠ったのか、目が覚めるともう外は薄暗くなっていた。
眠ったおかげか、体調もよくなっていた。
「お、重い……」
目が覚めたのはこの重みのせい。
チェロの演奏をしていたのか、シャツの腕をまくったまま、倒れこむようにしてそばで眠っている。
なんて無防備な姿。
「これはキスで起こすべき!?」
よーし!がんばるぞー!
気合いを入れて、顔を近づけてみる。
長いまつげ、綺麗な顔立ち、甘い香りにくらくらした。
「無理だよー」
ぼふっと顔をシーツに埋めた。
そのシーツからも梶井さんの香りがして、息が止まりそうになった。
これが毎日!?
私の心臓はもつの?
「おい。結局、しないのかよ」