私のことが必要ないなんて言わせません!【菱水シリーズ③】
「俺は女を自分の部屋にいれない主義だ」
「子供じゃないって認めてくれたの?」
タオルをばさっと投げつけられた。
「子供じゃないなら、髪をちゃんとふくんだな」
やっぱり意地悪だ。
すぐにそうやって私を子供扱いするんだから。
タオルで髪をふきながら、部屋を眺めた。
殺風景でなにもない部屋。
必要最低限のものだけが置かれている。
梶井さんの気配しかない部屋の中、女の人はいれないと言った言葉が本当なのだと知った。
「コーヒーでいいか?コーヒーしかないけどな」
「それなら、聞かないでよー!」
「お湯かお湯に砂糖を混ぜたものでいいなら」
「な、なに、そのチョイス。梶井さん、いつもなに食べてるの?」
キッチンに行って、ぱんっと冷蔵庫を開けた。
生ハムとチーズ、アルコール類。
冷凍庫には体を気にしてだろうか。
ミックスベジタブルが入っていた。
「これはひどい……」
「勝手に開けるな!」
背後からバンッと閉められた。
「まさかミックスベジタブルで野菜を食べた気になっているとか……」
「うるさい」
振り返ると顔が近い。
まるで後ろから抱き締められているみたいだった。
「子供じゃないって認めてくれたの?」
タオルをばさっと投げつけられた。
「子供じゃないなら、髪をちゃんとふくんだな」
やっぱり意地悪だ。
すぐにそうやって私を子供扱いするんだから。
タオルで髪をふきながら、部屋を眺めた。
殺風景でなにもない部屋。
必要最低限のものだけが置かれている。
梶井さんの気配しかない部屋の中、女の人はいれないと言った言葉が本当なのだと知った。
「コーヒーでいいか?コーヒーしかないけどな」
「それなら、聞かないでよー!」
「お湯かお湯に砂糖を混ぜたものでいいなら」
「な、なに、そのチョイス。梶井さん、いつもなに食べてるの?」
キッチンに行って、ぱんっと冷蔵庫を開けた。
生ハムとチーズ、アルコール類。
冷凍庫には体を気にしてだろうか。
ミックスベジタブルが入っていた。
「これはひどい……」
「勝手に開けるな!」
背後からバンッと閉められた。
「まさかミックスベジタブルで野菜を食べた気になっているとか……」
「うるさい」
振り返ると顔が近い。
まるで後ろから抱き締められているみたいだった。