私のことが必要ないなんて言わせません!【菱水シリーズ③】
屋上には小百里さんが育てているらしい木や花が並べられていた。
ここがビルの中だと忘れてしまうくらい緑がたくさんあって、まるで空中庭園のようだった。
「すごいですね」
「そう?気づいたら、増えてしまっていたの。望未ちゃん、浴室は向こうよ。今、お湯をためたから、お風呂に入ってあったまって。着替えを持ってくるわね」
「すみません……」
「いいのよ」
小百里さんの部屋はなんだか落ち着く。
浴室のドアを開けた。
ドアの先にもラベンダーが吊るされていて、ラベンダーのドライフラワーからはいい香りがしていた。
浴室はハーブの香りで満ちていて、気持ちがホッとさせられる。
熱いお湯が入った浴槽に体を沈めると、自分の体が冷えていたことに気づいた。
甘い薔薇の香りがするバスソルトに眠くなってくるくらいリラックスできてしまう。
あんなに落ち込んでいたのに小百里さんはすごい。
どうやったら、私が元気になるかわかるんだから。
しっかり体を温めて、お風呂から出ると着替えが用意されていた。
肌触りのいい綿のルームウェアとタオル。
タオルに顔を埋めると石鹸の香りがして、気持ちが落ち着いてきて涙は出なかった。
ここがビルの中だと忘れてしまうくらい緑がたくさんあって、まるで空中庭園のようだった。
「すごいですね」
「そう?気づいたら、増えてしまっていたの。望未ちゃん、浴室は向こうよ。今、お湯をためたから、お風呂に入ってあったまって。着替えを持ってくるわね」
「すみません……」
「いいのよ」
小百里さんの部屋はなんだか落ち着く。
浴室のドアを開けた。
ドアの先にもラベンダーが吊るされていて、ラベンダーのドライフラワーからはいい香りがしていた。
浴室はハーブの香りで満ちていて、気持ちがホッとさせられる。
熱いお湯が入った浴槽に体を沈めると、自分の体が冷えていたことに気づいた。
甘い薔薇の香りがするバスソルトに眠くなってくるくらいリラックスできてしまう。
あんなに落ち込んでいたのに小百里さんはすごい。
どうやったら、私が元気になるかわかるんだから。
しっかり体を温めて、お風呂から出ると着替えが用意されていた。
肌触りのいい綿のルームウェアとタオル。
タオルに顔を埋めると石鹸の香りがして、気持ちが落ち着いてきて涙は出なかった。