ニガテな副担任はこの頃距離が近すぎる
《ん? 郁ってば黙り込んでどうしたの? もしかして、いるのイケメンの先生?》

 婚活に精をだしている結芽乃は、私の返事がすぐになかったことに鋭く反応した。

「いるっていうか……なんていうか」

《ははは、いったいどっちなのよ!》

 煮え切らない私の答えに、結芽乃は声を出して笑っている。

「それがね四月から新しい先生が来るって言ってたじゃない?」

《それが、イケメンなの?》

「もう、話を遮らないで。たしかにイケメンなんだけど――」

 ここからは愚痴大会がはじまった。とにかく彼のせいで自分のペースが乱されて困っていることからはじまって、仕事の多さや学年主任から受けている小さな嫌がらせの話なんかを、お互いが眠くなるまで話続ける。

 どうやらふたりともそうとうストレスがたまっていたようだ。

 お互いにひとしきり、ありとあらゆる愚痴を言い合ったところで結論が出た。

――学園ドラマみたいな話はこの世に存在しない。理想と現実は違うんだよと。

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