ニガテな副担任はこの頃距離が近すぎる
 気持ちを切り替えて、パソコンの画面に向かう。

 しかし受信したメールを確認してがっくりと肩を落とした。また仕事が増えた。

 メールの内容を確認しながら、すでにあふれてしまっているTODOリストに加えていく。これが消化しきれる日はくるのだろうか。

 昼休みに学年主任に頼まれた仕事もしなくてはいけない。本来なら私がやる仕事ではない気がするが、直接依頼されたら断るなんてできない。そもそも自分が悪いところもある。
 
去年学年主任の江口(えぐち)先生の提案に意見をしたことから、不興を買ってしまった。今でも間違ったことは言っていない自信があるがあのタイミングで言うべきではなかった。それからずっと目をつけられている。
 
いつまでも根に持つなんて大人気ないな……なんて思うけれど、これが今の私の職場だ。
 
ついていないことに、今年は学年団まで一緒になってしまった。胃の痛い一年を過ごすことになりそうだ。
 
考えている暇なんてない、とにかくやり切るしかない。正しいことが正解だとは限らない。教師としてやっていくなかで、こうやって処世術は少しずつうまくなっていった。
 
会議の後に買ったコーヒーで一息つきながら仕事を進める。

 今日一番優先的にやらないといけないのは、生活調査票だ。

 進級時には必ず家庭から生徒について学校生活を行ううえで注意する点などを伝えてもらうようにしている。これらを生徒のデータベースに落とし込んでいく。単純な作業だが時間がかかる。 
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