アルトの夏休み【アルトレコード】
「絶対遊ぶ! 一日ゲームやっても怒られないんだ!」
「それは北斗さんに怒られると思うよ」
「えー? なんでぇ?」
「一日を自分でどうやって計画的に過ごせるか、というのも夏休みの課題のひとつだからね」
もっともらしく付け加えるが、私はそんなことができたことはまったくない。
「でも、夏休みはいつもよりたくさん遊んでもいいんでしょう? どこか遠くへ遊びに行ったり旅行に行ったりするものでしょ? 先生、どこか連れてってくれる?」
期待に満ちた目で問いかけられ、私はうっと言葉につまる。
「その日は私も夏休みだから、ここにはいないよ」
「えー!? 一緒に遊ぼうと思ってたのに!」
アルトの声が一段と大きくなった。
そのとき、ぴこん、と通信を知らせる音が鳴った。
はい、と応答すると、通信を送って来たのは北斗さんだった。ディスプレイに姿が映り、彼が話しだす。
『ああ、君。もうアルトに夏休みを伝えた?」
「はい、今伝えたところです」
「北斗! 先生も夏休みってどういうこと!?」
強張った顔のアルトが北斗さんにくってかかる。
『そのままだよ。先生は夏休みに家族に会いに戻るから、その間はひとりでいい子にしてるんだよ』
「やだ!」
アルトが叫び、私と北斗さんはアルトを見た。
「それは北斗さんに怒られると思うよ」
「えー? なんでぇ?」
「一日を自分でどうやって計画的に過ごせるか、というのも夏休みの課題のひとつだからね」
もっともらしく付け加えるが、私はそんなことができたことはまったくない。
「でも、夏休みはいつもよりたくさん遊んでもいいんでしょう? どこか遠くへ遊びに行ったり旅行に行ったりするものでしょ? 先生、どこか連れてってくれる?」
期待に満ちた目で問いかけられ、私はうっと言葉につまる。
「その日は私も夏休みだから、ここにはいないよ」
「えー!? 一緒に遊ぼうと思ってたのに!」
アルトの声が一段と大きくなった。
そのとき、ぴこん、と通信を知らせる音が鳴った。
はい、と応答すると、通信を送って来たのは北斗さんだった。ディスプレイに姿が映り、彼が話しだす。
『ああ、君。もうアルトに夏休みを伝えた?」
「はい、今伝えたところです」
「北斗! 先生も夏休みってどういうこと!?」
強張った顔のアルトが北斗さんにくってかかる。
『そのままだよ。先生は夏休みに家族に会いに戻るから、その間はひとりでいい子にしてるんだよ』
「やだ!」
アルトが叫び、私と北斗さんはアルトを見た。