転生モブ令嬢は、死ぬ予定でした 王太子から溺愛されるなんて、誰か嘘だと言って!
自分に向けられていることを疑問に思いながら、じっとマイセルを見つめた。
「だから、その時までは……。ユイガと一緒に、君をそばで守らせてほしい。駄目かな?」
さすがは攻略対象だ。歯の浮くような台詞をポンポン呟き、こちらのハートを射止めにかかっている。
(くぅ……! これがティナに向けたロンドの告白なら、飛び跳ねるほど喜んだのに……!)
女性としての魅力が己にあるとは思えぬユキリは、引き攣った笑みを浮かべて頷くしかなかった。
「ハイ、ヨロシクオネガイシマス……」
「なんでカタコト?」
「殿下が私達家族の命を守ってくれたのは、事実だから……」
「そっか。複雑な想いを抱きながらも、ユキリは僕に感謝をしているんだね」
彼は誰がどう考えても棒読みにしか聞こえないこちらの言葉を耳にして、不思議がっていたが……。
最終的には、納得してくれたようだ。
「嫌われてはいないみたいだから、今はその言葉だけで許してあげる」
あまりにも上からな言い方にムカッと来たが、自分の口から反論は紡がれない。
なぜならばマイセルが、ユキリの額に口づけたからだ。
「だから、その時までは……。ユイガと一緒に、君をそばで守らせてほしい。駄目かな?」
さすがは攻略対象だ。歯の浮くような台詞をポンポン呟き、こちらのハートを射止めにかかっている。
(くぅ……! これがティナに向けたロンドの告白なら、飛び跳ねるほど喜んだのに……!)
女性としての魅力が己にあるとは思えぬユキリは、引き攣った笑みを浮かべて頷くしかなかった。
「ハイ、ヨロシクオネガイシマス……」
「なんでカタコト?」
「殿下が私達家族の命を守ってくれたのは、事実だから……」
「そっか。複雑な想いを抱きながらも、ユキリは僕に感謝をしているんだね」
彼は誰がどう考えても棒読みにしか聞こえないこちらの言葉を耳にして、不思議がっていたが……。
最終的には、納得してくれたようだ。
「嫌われてはいないみたいだから、今はその言葉だけで許してあげる」
あまりにも上からな言い方にムカッと来たが、自分の口から反論は紡がれない。
なぜならばマイセルが、ユキリの額に口づけたからだ。