転生モブ令嬢は、死ぬ予定でした 王太子から溺愛されるなんて、誰か嘘だと言って!
シスコンの弟は姉に言い寄る不届き者の姿が見えないのをいいことに、満面の笑みを浮かべる。
その後、ユキリとともに近くに覆い茂る木の陰に身を隠した。
「姉さん? 何を……」
だが、それも数分のこと。
こんなところにしゃがみ込んで一体何をするつもりなのだと、ユイガは不思議そうに首を傾げる。
「しー! 静かに!」
そんな弟に向けて唇に人差し指を当てて命じた姉は、キラキラと瞳を輝かせて木の陰からひょっこりと顔を出す。
そして、通学路を眺めた。
「入学式まで、あっと言う間だったね」
――すると、待ち望んでいた時はすぐさまやってくる。
校舎に向かって歩く、鈴の音が鳴くような可憐な声を耳にしたのだ。
ユキリは聞き覚えのある声の主を凝視し、心の中で叫んだ。
(ああああああ……!)
太陽の光を浴びて輝く、ミルクティブロンド。
守ってあげたくなるような、特徴的な垂れ目。
そんな可愛らしい外見からは想像もつかないほどにハキハキと喋る彼女こそ、恋ラヴァのヒロインーーティナ・ローンズだった。
その後、ユキリとともに近くに覆い茂る木の陰に身を隠した。
「姉さん? 何を……」
だが、それも数分のこと。
こんなところにしゃがみ込んで一体何をするつもりなのだと、ユイガは不思議そうに首を傾げる。
「しー! 静かに!」
そんな弟に向けて唇に人差し指を当てて命じた姉は、キラキラと瞳を輝かせて木の陰からひょっこりと顔を出す。
そして、通学路を眺めた。
「入学式まで、あっと言う間だったね」
――すると、待ち望んでいた時はすぐさまやってくる。
校舎に向かって歩く、鈴の音が鳴くような可憐な声を耳にしたのだ。
ユキリは聞き覚えのある声の主を凝視し、心の中で叫んだ。
(ああああああ……!)
太陽の光を浴びて輝く、ミルクティブロンド。
守ってあげたくなるような、特徴的な垂れ目。
そんな可愛らしい外見からは想像もつかないほどにハキハキと喋る彼女こそ、恋ラヴァのヒロインーーティナ・ローンズだった。