響け!月夜のアジタート
「は?どういうことだよこれ!!」
「マーガレットさん、どこに行っちゃったんですか?」
アントーニョとカナタがパニック気味に言う。オルハンは黙っていたものの、その目は動揺を隠せていない。レオンハルトはベッドに触れる。ベッドは冷えていた。
「メグはかなり前にこの部屋から姿を消したみたいだね」
「散歩にでも行ったのかな?外でファンに取り囲まれてるんじゃ……」
オルハンが震える声で言うものの、レオンハルトが口を開くよりも前に「馬鹿かよ」とアントーニョが否定した。
「外は大雪。散歩できる状況じゃねぇだろ。……これは立派な失踪事件だ」
「……すぐに警察に連絡するようフロントに言おう」
レオンハルトはそう言い、部屋から出るように促す。事件現場をこれ以上荒らすわけにはいかない。しかし、一つだけ彼にはわかったことがあった。
(魔力を全く感じない。つまり、この部屋で誰も魔法を使っていないということになる)
「マーガレットさん、どこに行っちゃったんですか?」
アントーニョとカナタがパニック気味に言う。オルハンは黙っていたものの、その目は動揺を隠せていない。レオンハルトはベッドに触れる。ベッドは冷えていた。
「メグはかなり前にこの部屋から姿を消したみたいだね」
「散歩にでも行ったのかな?外でファンに取り囲まれてるんじゃ……」
オルハンが震える声で言うものの、レオンハルトが口を開くよりも前に「馬鹿かよ」とアントーニョが否定した。
「外は大雪。散歩できる状況じゃねぇだろ。……これは立派な失踪事件だ」
「……すぐに警察に連絡するようフロントに言おう」
レオンハルトはそう言い、部屋から出るように促す。事件現場をこれ以上荒らすわけにはいかない。しかし、一つだけ彼にはわかったことがあった。
(魔力を全く感じない。つまり、この部屋で誰も魔法を使っていないということになる)