響け!月夜のアジタート
「僕も戦います!」

カナタが刀を取り出して言った。アントーニョがカンガルーの姿に変わって言った。

「行くぞお前ら!!」

「君が仕切るのはどうかと思うよ!!」

「何だと!?」

アントーニョとオルハンが互いに言い合いをしながら観客たちを攻撃していく。その後ろをカナタ、そしてマーガレットが続いた。

「ジッキンゲン!!」

マリヤが宙を舞い、舞台へと足をつける。レオンハルトは杖を構え、怯える少女を隠す。

「あなたが彼女に男装をさせたのは、本物のフョードルさんと目の色が似ていたからですよね。身長は厚底靴を履いて誤魔化すように言った。本物のフョードルさんは三年前に病気で命を落としている」

こちらを睨み付けるマリヤに、レオンハルトはルートヴィッヒからもらった資料を渡す。

「あなたは過去に不貞行為をしたことにより、アルロフスカヤ家の経営決定権やホテルなどを継ぐ権利を剥奪された。代わりにその権利が与えられたのは一人息子のフョードルさん。しかし、彼は病気で亡くなってしまった。このままでは追い出されて地位を失ってしまう。だからあなたは人の少女を買った。そしてフョードルさんのフリをさせ、闇のオークションにも手を染めた。違いますか?」
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