家族に支度金目当てで売られた令嬢ですが、成り上がり伯爵に溺愛されました
「……ルシアに手紙を送っていたのね。」
私がそう切り出すと、セドリックは少しも動じる様子を見せず、ただ静かに頷いた。
「送ったよ。まだ若かった頃に、ね。」
その落ち着いた態度に、私は少しだけ胸がざわついた。
だが、それでも真実を知りたかった。
「どうして、彼女に?」
「君の家に婿入りすることになった時、候補として君とルシア、どちらかの名前が挙がった。私はそのとき、妹さんのことをよく知らなかった。だから、形式的に……手紙を出したんだ。」
「形式的に……」
「そう。だけど返ってきた言葉は、冷たいものだった。まるで、自分を見下すような――いや、それ以上に、心を踏みにじられるような言葉だった。」
セドリックは、目を伏せながら続けた。
私がそう切り出すと、セドリックは少しも動じる様子を見せず、ただ静かに頷いた。
「送ったよ。まだ若かった頃に、ね。」
その落ち着いた態度に、私は少しだけ胸がざわついた。
だが、それでも真実を知りたかった。
「どうして、彼女に?」
「君の家に婿入りすることになった時、候補として君とルシア、どちらかの名前が挙がった。私はそのとき、妹さんのことをよく知らなかった。だから、形式的に……手紙を出したんだ。」
「形式的に……」
「そう。だけど返ってきた言葉は、冷たいものだった。まるで、自分を見下すような――いや、それ以上に、心を踏みにじられるような言葉だった。」
セドリックは、目を伏せながら続けた。