家族に支度金目当てで売られた令嬢ですが、成り上がり伯爵に溺愛されました
「大体、クラリスの結婚の条件は、私達エルバリー公爵家への援助だったはずよ!」

ルシアは叫ぶように言い放った。

「条件を破棄するなんて、この結婚は無意味よ!」

私は静かに、でもはっきりと彼女に向き合った。

「無意味なんかじゃないわ……」

ルシアの目が私を射抜くように睨みつける。だが、私は引かなかった。

「私とセドリックは、本当の愛を見つけたの。条件じゃなく、心で繋がったのよ。」

「そんなもの、この世には必要ないわ!」

ルシアの声は、まるで泣き声のようだった。

その言葉に、私は胸が痛んだ。

彼女は、きっと愛されたことがないのだ。

「あまりにも哀れだわ……」

思わず、そうつぶやいてしまった。

「大体、名門エルバリー公爵家に援助できるなんて、光栄に思ってもらわないと!」

その傲慢な言葉に、私はついに目を閉じた。――もう、何も届かない。







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