家族に支度金目当てで売られた令嬢ですが、成り上がり伯爵に溺愛されました
ルシアは顔をしかめ、彼を睨みつける。

「妹でありながら、姉に対して無礼な態度をとるなど、はなはだしい。」

「私は、公爵家の人間よ。」

その言葉に込められたのは、誇りと傲慢さだった。

「それがどうした。」

セドリックの瞳が鋭く光る。

「偉い身分にあるのは、お父上だ。君はただその家に生まれただけの女性だ。」

ルシアは目を見開いた。言葉を返そうとしても、何も出てこない。

「身分は、努力や品格の上に成り立つものだ。家名に胡坐をかいて、姉を見下し、伯爵を見下し、己の欲望に従って動く。そんな者に、誇りある貴族の名はふさわしくない。」

セドリックの静かな言葉に、応接室の空気は一変していた。

ルシアの唇がわなわなと震え、その場に立ち尽くした。







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