家族に支度金目当てで売られた令嬢ですが、成り上がり伯爵に溺愛されました
「私の結婚はどうなるの?」

ルシアは、自分のことばかり。切羽詰まった表情で、私を見つめる。

「やっと結婚相手を見つけたのよ。ダメになったら私……」

……ルシア。そうね、たとえ動機が浅はかでも、レオンとの結婚が無くなれば、あなたも傷つくのね。

私は、意を決して彼女の肩に手を置いた。

「こうなったら、支度金を減らすしかないわ。」

「ええ⁉」

ルシアとお父様は、まるで火がついたように立ち上がった。

「な、何を言ってるんだ!そんなことをすれば、公爵家の格が――」

「もう格も誇りもないでしょう⁉ 借金まみれの家が、何を言ってるの!」

私は声を張り上げた。

心の底からの怒りと、悲しみがこみ上げてくる。

「レオンを巻き込まないためには、それしかないのよ。支度金を見直して、正直に説明するしか道はないの。」
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