家族に支度金目当てで売られた令嬢ですが、成り上がり伯爵に溺愛されました
「子供が欲しいの。」

そう言った私に、セドリックはわずかに不安そうな顔を見せた。

「子供……?」

「ええ。あなたの子供よ。」

彼はしばらく私の瞳をじっと見つめ、そして深く息を吐いた。

「そうか……本当に、そう思ってくれてるんだね。」

「ええ。あなたとだから、家族を作りたいと思えるの。」

次の瞬間、彼は優しく、けれど確かに私を抱き寄せた。そして、ベッドに身を沈めながら耳元で囁く。

「クラリス……君となら、きっと楽しい人生になる。」

私はうなずいた。あたたかい手のひら、胸の鼓動、熱を分け合う夜。

セドリックの吐息が、私の吐息と混ざり合った。

「クラリス……僕は、君以上に魅力的な女性を知らない。」

低く、熱を帯びた声。心に直接触れてくるようなその言葉に、私は胸がいっぱいになった。
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