家族に支度金目当てで売られた令嬢ですが、成り上がり伯爵に溺愛されました
「実際はどうですか?」

その問いにはっとする。試されているのかと思ったけれど、からかうような響きはなく、ただ好奇心からの質問のように感じられた。

私は思い切って微笑みを返した。

「ええ。とてもハンサムな方だと思いました。」

その言葉に、彼は一瞬だけ目を見開いたようだったが、すぐに柔らかな表情に戻った。

「それは嬉しいな。婚約者にそう言われるなんて、光栄です。」

よかった。嫌われてはいない……かもしれない。

初めて、ほんの少しだけ、この結婚に希望が差した気がした。

私は、そしてつい調子に乗ってしまった。

「愚問なんですが……」

セドリック伯爵は静かに頷いた。「どうぞ。」

「……私のそばかすは、気にされますか?」
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