セフ彼柊くんと本気の恋

事情

〜柊　side〜

「私結婚するの。今日でこの関係も終わりにしましょう？」
元カノの綾子さんからあっさりそう言われたのは、今から一年前の僕の誕生日の日だ
僕は付き合ってる認識だった

「そっか。。分かった」

綾子さんさようなら
そう言って僕は合鍵を置いて綾子さんの住んでいる高級マンションを出た


僕の名前は雨野柊
みんな僕の名前を聞くと、柊って苗字？と大抵言われるけど、柊は僕の下の名前

一応K大学の大学生
自分で言うのも何だけど、昔から頭は良かった
親元から離れて今は一人暮らしをしている

僕は昔から聞き分けのいい子どもだった

僕は一人っ子で、両親はバリバリ働いていて、どちらかというと何不自由なく育って家庭は裕福だった

働く両親は昔から忙しくて、僕を疎ましく思い、高校を卒業すると僕は必然的に一人暮らしをする事になった

凄く干渉されたり、溺愛されるよりいいけど、「柊、大学に行ったら1人で暮らしてね。私達離婚する事にしたの」
そう言われても、別に驚きもしなかった
昔から両親は不仲だったから