セフ彼柊くんと本気の恋
一応僕のことを気遣って離婚しなかったんだな？と少し両親の気遣いを感じたけど、僕を理由に冷え切っているのに離婚しなかったんだなと思うと、滑稽にも感じて嫌になった

大学一年の冬にバイトしていたバーで、10歳年上の綾子さんに声をかけられた
綾子さんは28で、僕の周りにはいない大人の女性だった
綾子さんは親がお金持ちらしく、高級マンションに住んでる凄い人で、僕は大人の綾子さんに惹かれていった
綾子さんは僕に女性のことを色々教えてくれた
女性の扱い方も、こうしたら喜ぶということも、セックスも
綾子さんとは綾子さんから呼び出されたら会いに行く関係で、僕は恋人というよりも、呼び出されたら会いに行って綾子さんの望むことをするただの都合のいいペットのような存在だった

「柊も私以外に好きな相手ができたら私の事は気にせずに付き合ってね。私束縛はしないの」
これが綾子さんの口癖だった
綾子さんには僕の他にも付き合ってる男性がいることは最初から分かっていた
僕だけじゃない
でも、僕は僕なりに綾子さんが好きだった

でも、僕の20歳の誕生日の日　
僕はいとも簡単に綾子さんから捨てられた

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