突然、課長と秘密の関係になりました
 さすが日々、美味い店について社食で語っているだけのことはある、と妙な感心をされる。

「それにしても、お前とは妙な縁があるようだ」

 新幹線での出会いにはじまり、と彰宏は言う。

「この場合、縁があったのは、親たちですけどね」

 まあ、確かに、と彰宏は、ちょっと笑ってお好み焼きを食べていた。
 






< 56 / 295 >

この作品をシェア

pagetop