突然、課長と秘密の関係になりました
 


「じゃあねー」
とすみれたちと別れたあと、一彩は部署に戻ろうとしたが、途中、廊下の自動販売機の前で彰宏と黒須に出会った。

「一彩ー」
と手を振ってくる黒須はさっきと打って変わって、テンションが高い。

「今度、課長んちに遊びに行ってもいい?」

「いや、それ、課長に訊いて……」
と一彩は、彰宏をチラと窺う。

 彰宏が黒須にしゃべってしまったのだと察した。

 まあ、こう見えて、黒須は口、軽くないしな、と思っているうちに、連日のゲーム合戦の話になった。

「さすがこの歳で課長になっただけのことはあって。
 しつこいから、課長、勝負事には」
と黒須に説明したが、彰宏は、

「いや、お前はいつでも何処でもやめられるだろ。
 ずっと勝ってるんだから」
と一彩に向かい、キレはじめる。
< 87 / 295 >

この作品をシェア

pagetop