突然、課長と秘密の関係になりました
「お前、途中で手を抜いたりしないのか。
 空気読めよ。

 負けず嫌いはお前だろうが。
 途中で、お前の憧れのヒーローが崩れ落ちて泣き出して、

『鴻上一彩っ!
 お前だけは倒すっ。

 絶対に倒すっ。
 この命にかえてもっ!』
 って言い出したじゃないか」

「あれは燃えましたね~っ。
 ヒーローにラスボス認定されるとか、夢のようです」

「鬼畜か」
とほんとうに嬉しがる一彩を見て、彰宏たちが怯える。

 いや、勝負事ですから。
 わざと負けるとか、失礼ですよ、相手に。

 ……ねえ?

 はは、と笑ってごまかしながら、一彩はホットココアをついでに買った。
 


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