扇情的ナミダ
危険度up
俺の部屋。
避けていた件を問い詰め、謝罪と称した甘い時間。
「俺が傷ついたの、分かっているよね?」
「……はい。」
視線を合わせず、冷や汗なのかハンカチで額を拭う。
頬は赤いから、暑いのかな。
「ねぇ、暑いなら脱ぐ?くくっ。脱ぐの手伝おうか。」
意地悪な顔をしている自覚がある。
今の彼女は詰め寄る俺から逃げられない。
俺を避けていた報いだよ。
手を重ね、もう片手は上着の裾。
腹部を撫でるようにして、捲りあげていく。
気持ちが追い付かないのか、留惟は視線を逸らす。
体は仰け反るように抵抗して、胸下に移動した俺の手を、慌てて押さえた。
涙目で訴える。
「駄目、まだ。心の準備が出来てない。息苦しくて、頭が働かないの。待って。」