扇情的ナミダ
体の熱が一気に上昇。
痺れるような甘い感覚。
思考が一気に崩れるような衝動。
そこに曖昧な気持ちが入り交じり、更に理解が追い付かない。
留惟の後頭部を支えて、床に押し倒した。
「見せて。もっと。」
「見てもいい。だけど、少しだけ待って欲しいの。お願い。」
涙目でお願いするのは、逆効果だとそろそろ学んでくれないかな。
「ふふ。ゆっくり待ってあげる……なんて、俺は言わないよ?俺の事を今すぐ、もっと好きになって。我儘な俺を受け入れて。」
上から視線を落とし、有無を言わせないような笑顔を向けた気がする。
身構えた留惟は口を開いたけれど、言葉が出なかったのか諦めたのか。
口を閉じて、俺を睨むような視線。
「可愛い反応を見せて。」