推しにガチ恋ってアリですか⁉︎



もういい、この際言ってしまおう。
何もないのによく見てたとか変人でしかないし!


「あのっ、推しです……!」

「……は?」



ギュッと目をつぶって言うと、何言ってるのっていう声を発された。



「高峰くんの顔とか優しいところとか背が高いところとか綺麗な声とかなんでもできるところとか……全部かっこよくて、だから高峰くんは私の推しなんですっ!」



一息に言い切った。


うぅ、言ってしまった……!


涼香、野柳くん、秀馬くん……!
私、本人に推してることがバレてしまいました……!


とにかく恥ずかしさで両手で顔を隠す。


「……推しって何?」


少しの沈黙の後、そう高峰くんが聞いてきた。


「推しは……眺めているだけで幸せで、手の届かないような憧れの存在で、思うだけでハッピーになれるんです」


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