溺愛する身代わり姫を帝国王子は、逃さない。
第3章 遅刻した先の行方
第1話
色違いの双眸や身に着けていた、極上の暗紫色の装束。
素性は、わからないままだが、私の脳裏にうっすらと引っかかるところがあった。
それでもそれは、うまく思い出せない。
二人が高貴な身分であることくらいは、私自身薄々気づいてはいる。
結局、二人が何者なのかなんて、教えて貰えなかった。
私の素性すらきかれることもなく、一人小屋に放置された。
そのこともあり、私がレイカルド様の言うことをそのままききいれる気持ちにはなれない。
二人が去ったそのあと、私はすぐさま離宮へ戻って行った。
レイカルド様のそれなりの錯綜した事情は、感じてはいた。
私自身嫌がってはいたものの思った以上に、不快感がなかったこと。
むしろ心惹かれる微妙な兆しを、私自身感じてはいる。
それでもそれは、心でずっと私が否定し続けていたことだった。
これ以上横暴だと初見から切実に思えなかった彼らに、私は言うとおりに従う気分にはなれなかった。
自分が待つことなければ、自然に諦めてしまうだろう。
私はそう思い、そのあとすぐさま離宮へ戻った。
帰ってみると、私が考えていた以上の罰を受けることになる。
巫女育成所である離宮にて、かかせられた作業は、二人一組でこなすことが多い。
二人の言動すべて、共同責任となる。
自分と組むパートナーの子にまで、被害が及ばないようにと、私は必死に懇願した。
大事な門限を遅れた、証拠となる男の素性。
現状としては、私の目の前にはなかったので、それは無理な話だった。
一番重いとされている、穢れが渦巻く裏庭へ放置される刑罰。
パートナーの子にまで罪が被らないように、私が必死に懇願した結果、叶えられたことだけが唯一最低限の努力だった。
色違いの双眸や身に着けていた、極上の暗紫色の装束。
素性は、わからないままだが、私の脳裏にうっすらと引っかかるところがあった。
それでもそれは、うまく思い出せない。
二人が高貴な身分であることくらいは、私自身薄々気づいてはいる。
結局、二人が何者なのかなんて、教えて貰えなかった。
私の素性すらきかれることもなく、一人小屋に放置された。
そのこともあり、私がレイカルド様の言うことをそのままききいれる気持ちにはなれない。
二人が去ったそのあと、私はすぐさま離宮へ戻って行った。
レイカルド様のそれなりの錯綜した事情は、感じてはいた。
私自身嫌がってはいたものの思った以上に、不快感がなかったこと。
むしろ心惹かれる微妙な兆しを、私自身感じてはいる。
それでもそれは、心でずっと私が否定し続けていたことだった。
これ以上横暴だと初見から切実に思えなかった彼らに、私は言うとおりに従う気分にはなれなかった。
自分が待つことなければ、自然に諦めてしまうだろう。
私はそう思い、そのあとすぐさま離宮へ戻った。
帰ってみると、私が考えていた以上の罰を受けることになる。
巫女育成所である離宮にて、かかせられた作業は、二人一組でこなすことが多い。
二人の言動すべて、共同責任となる。
自分と組むパートナーの子にまで、被害が及ばないようにと、私は必死に懇願した。
大事な門限を遅れた、証拠となる男の素性。
現状としては、私の目の前にはなかったので、それは無理な話だった。
一番重いとされている、穢れが渦巻く裏庭へ放置される刑罰。
パートナーの子にまで罪が被らないように、私が必死に懇願した結果、叶えられたことだけが唯一最低限の努力だった。