執愛懐妊婚~内緒でママになるはずが、次期社長は滾る愛で囲い娶る~
真太の言うように、きっと皆が祝福してくれるはずだ。
幹太の家族は皆、雫のことを実の娘のようにかわいがってくれているし、幹太の恋人として認めてくれていることを知っている。
何も言わずに口を噤み続けていると、真太は「きちんと説明をして」と厳しい声で要求してくる。
もし雫が真太の立場だったとしたら、こんな大事なことを黙っていられるはずがない。
その気持ちがわかるからこそ、雫は重い口を開く。
「詳しくは言えない。だけど、幹太くんにこれ以上迷惑をかけたくないから……かな」
「雫ちゃん」
戸惑う様子を見せる真太に、頭を何度も下げてお願いをする。
「お願い、真太くん。このことは真太くんの胸の内だけに秘めておいてほしいの!」
涙ながらにお願いをすると、ようやく真太が折れてくれた。
だが、彼は深々と息を吐き出したあと、寂しそうに眉尻を下げる。
「俺さ、ずっと雫ちゃんのことが好きだったんだ」
真剣な眼差しを向けられる。そのことを不思議に思っていると、彼は苦く笑った。
「雫ちゃん。俺の気持ち、本気に取っていないだろう」
「え?」