執愛懐妊婚~内緒でママになるはずが、次期社長は滾る愛で囲い娶る~
妊娠が発覚してから、五日が経過。今夜、幹太と仕事終わりに合流して食事に行く予定だ。
『やっと仕事が一区切りつきそうなんだ。夜ご飯でも食べに行かないか』
そんな連絡が昨夜あり、雫は胸を撫で下ろす。
この五日間、とにかく早く彼に別れを告げなくてはとずっと焦っていた。
早くしなければ大槻が幹太に接触を試みる可能性もあったし、真太が約束を反故して幹太に妊娠のことを話してしまうことも考えられる。
だからこそ、居ても立っても居られず不安な日々を過ごすことになったのだ。
会えないのならば電話で別れを告げようかと一瞬考えたが、止めておいた。
結局、電話では別れ話はできないと判断したからだ。
彼と会って正面から別れ話を切り出さない限り、幹太は別れを受け入れてくれないだろう。
とはいえ面と向かって別れを告げたとしても、幹太はすぐには納得しないはずだ。
それが容易に想像できるからこそ、どうしたらいいのかと頭を悩ます日々だった。
お腹が大きくなる前に彼と別れ、そのあとは極力会わないようにしなければならない。