執愛懐妊婚~内緒でママになるはずが、次期社長は滾る愛で囲い娶る~
――真太くん、ごめんね!
心の中で何回も謝っていると、幹太は体勢を起こしながらふぅと深く息を吐き出す。
「真太に尋問しなかったとしても、なんとなくだけれど兆候は感じていたけれどな」
「え!?」
「なんとなく勘で感じ取っていただけで、確信はなかったけど」
苦く笑う幹太を見て、目を見開いて驚いてしまう。
「嘘……!」
声を上げると、彼はクスッと笑い声を上げる。
「本当。なんとなく食の好みが変わっていたし。それに、よくよく考えれば前に雫を抱いた夜。いつもならできないはず……だろう?」
それを聞いて頬が熱を持つ。雫の身体までしっかりと把握されているようで恥ずかしく思ったが、恋人として抱き合うことがあれば自ずと周期はわかってしまうだろう。
何もかもがお見通しだったのに、必死に隠そうとする雫は滑稽に映ったはずだ。
目を泳がせている雫に、彼は真摯な眼差しを向けてきた。
「言っておくけれど、プロポーズをしたのは責任を取ろうとしてじゃないから。もちろん、責任なんて大喜びで取るつもりだ。それこそ二年前ぐらいからプロポーズをするつもりで動いていたからな」