執愛懐妊婚~内緒でママになるはずが、次期社長は滾る愛で囲い娶る~
普通なら、へこたれてしまうところだろう。雫にはその女性たちのような魅力があるとは思えないからだ。
でも、負けたくなかった。相手がとても魅力的な女性だったとしても、絶対に幹太を譲りたくはない。その気合いだけで、今まで乗り越えてきた。
――それはこれからだって変わらない!
決して気が強い方ではない。だけれど、彼だけは誰にも譲れないし、彼への愛は世界中探しても雫が一番深い。そう自負している。
卑屈にならずにいられるのは、彼がストレートに愛を告げてくれるから。すべて幹太のおかげだ。
だからこそ、彼の隣に立つにふさわしい人間になりたい。そう心から思っている。
真摯な目を向けてくる幹太に、雫は頬を緩ませた。
「ありがとう、幹太くん。……嬉しい」
「雫」
なぜか幹太が息を呑んだ。どうしたのかと思って首を傾げると、なぜだか再び彼は雫を抱きしめてくる。
「幹太くん!?」
驚いて声を上げると、彼は抱きしめる腕に力を込めてきた。
「本当にかわいい。毎年、毎日、毎時間、毎分かわいいが更新されている!」
「な、何を言っているの? 幹太くん」