執愛懐妊婚~内緒でママになるはずが、次期社長は滾る愛で囲い娶る~
声を上げて泣いた。こんなふうに泣いたのは、いつぶりだろうか。
ヒクヒクと嗚咽を漏らす雫の肩を優しく抱き寄せたまま、彼は雫をリビングへと促して一緒にソファーへと腰かける。
泣き続ける雫を、幹太は優しく慰め続けてくれた。
どれほど泣いていただろうか。ようやく落ち着いた雫は、今日の出来事をすべて話した。
雫の話に耳を傾けていた幹太だったが、大槻の所業に腹を立てたあと、雫の大立ち回りを聞いて驚いたようだ。
雫の想いや今までのことをすべて聞き終えた幹太は「次は俺の番だな」と言って、水面下で動いていたことを教えてくれた。
大槻が現れたあと、ずっと幹太は央太とともに大槻のことを探ってくれていたらしい。
そこで佐合家と大槻が繋がっていることが判明したという。
大槻の会社を買収したのは、真亜子の父親が経営している佐合綜合システムだったようだ。
会社を手放したことで借金は帳消しになったのに、大槻は新たに多額の借金を作ってしまう。
返済に困っていたとき雫の存在を思い出し、金の工面を頼もうとするのだが……。それは幹太たちのけん制が効いてやむを得ず断念。