執愛懐妊婚~内緒でママになるはずが、次期社長は滾る愛で囲い娶る~
そんな大槻が次に目をつけたのが、佐合真亜子だったようだ。
雫と幹太を破局させられたら自分の父に言って残りの借金は佐合で肩代わりし、大槻が社長をしていた会社の役員にもう一度復帰できるように取り計らってやると提案されたらしい。
しかし、真亜子にそんな権限はないだろうというのが幹太の見解だ。
真亜子は大槻を利用するだけ利用して、あとは切り捨てるつもりでいるのだろうと幹太は考えているらしい。
洗いざらい調べて証拠を探し出した幹太は、すでに真亜子と大槻を弾劾する準備を整えているようだ。
「だから、心配しなくていいって言っただろう?」
確かに言っていたが、幹太がそこまで根回ししてくれていたなんて知らなかったのだから仕方がない。
どうせならそのときにこの話をしてくれれば良かったのに、そう言って唇を尖らせて不服を唱えると、彼は困ったように表情を緩ませる。
「雫には事後報告にして、すべて俺一人で処理しようと思っていたからだ」
「どうして!?」