執愛懐妊婚~内緒でママになるはずが、次期社長は滾る愛で囲い娶る~
結婚式は子どもが生まれたあと、ゆっくりとやろうということで意見は一致。
彼とともに過ごす日々は、とにかく幸せでいっぱいだった。
そんな中、日に日に大きくなっていくお腹を見ては、幹太の心配性が炸裂。思い出しても呆れてしまうほどだ。
晶子はそんな幹太を見て「昔から雫に対しては過保護だったけれど、更に酷くなったわね。これからが大変よ、雫」と呆れ顔だった。
真太には「子どもが生まれたら、ますます兄ちゃんの過保護が酷くなるかもだけど。見捨てないであげてね」などと言われたことを思い出す。
一貫して心配してくるのは〝過保護〟。彼らが言う通り、すでにその片鱗は見えていそうだ。
娘をかじり付くように見つめながら、気が早いことに嫁に行くときのことを考えてブツブツと言っている。
「気が早いよ。まだこれから、三人でたくさん思い出を作るんだよ、幹太くん」
「そう……そうだな」
照れ隠しのように笑ったあと、彼ははにかんだ。そんな彼の顔は幸せに満ちていて、こちらまで嬉しくなる。
この一年、本当に色々なことがあった。
あの出来事からすぐ、真亜子は会社を逃げるように去っていったらしい。