執愛懐妊婚~内緒でママになるはずが、次期社長は滾る愛で囲い娶る~
すでに雫は幹太のキスによって、心も身体もトロトロに蕩かされてしまっているからだろう。
幹太とは幾度もキスを交わしてきている。だからこそ大人なキスには慣れているはずなのに、今日の幹太のキスはいつもより性急でついていくのに必死だ。
ようやく彼の唇が離れたときには、膝がガクガクしてしまって幹太にしがみ付くしかない状況になっていた。
そんな雫を見て、幹太は淫靡にほほ笑む。そのあり得ないほどの色気と淫らさを目の当たりにして、白旗を振りたくなってきた。
これ以上は無理ですよ、そんな気持ちを込めて彼を少々恨みがましく見つめると、幹太は困ったように肩を竦めた。
「ダメだぞ、雫。これぐらいでへばっていては」
雫の無言の圧力は感じ取っているのだろう。しかし、この状況を甘んじて受け入れろと言っているのだ。
「幹太くん、もう少し手加減して……?」
必然的に上目遣いになりながら彼にお願いをした。すると、一瞬幹太は息を呑んで目を細める。
その表情がセクシーで、心臓が一際高く弾んでしまう。
「ごめん、雫。それはちょっと無理」
その言葉を聞いて絶句していると、彼は雫の目尻に唇を押しつけてきた。