執愛懐妊婚~内緒でママになるはずが、次期社長は滾る愛で囲い娶る~


 笑うのを止めると、彼はより真剣な眼差しを向けてくる。

「雫を独り占めしたい。……いい?」

 心も身体もすべて。そんな言葉が含まれているのを感じる。
 カッと身体が一気に熱を持つのを感じながら、雫はコクンと一つ頷く。

 幹太はようやく表情を緩め、「おいで」とベッドルームへと誘ってくる。しかし、それを雫は拒んだ。

「えっと、あの……シャワーを浴びてもいい? もんじゃ焼きを食べたから、匂いがついちゃってるかも」
「なるほど。了解」

 すぐに理解を示してくれたことにホッとしたのだが、すぐに慌てる。彼もまた一緒に脱衣所に入ってきたからだ。

「えっと、幹太くん?」
「俺も匂いがついているからな。雫がシャワーを浴びるなら、俺だってするべきだろう? それなら一緒に入ってしまえばいい」

 その通りかもしれないが、彼の解釈には大いに慌ててしまった。

 彼とお風呂に入ることは今までにも何度かあったが、未だに恥ずかしいのだ。できれば、一人で入りたい。
 そう訴えたのだけれど、幹太はそれを笑顔でスルーしてきた。

「ダメだぞ、雫。もう忘れちゃったか?」
「え?」
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