執愛懐妊婚~内緒でママになるはずが、次期社長は滾る愛で囲い娶る~
「実はすぐそこの公園で撮影していたんだけど、空が曇っちゃってねぇ。天候待ちしているんだ。まだまだ時間がかかりそうだし、それなら雫に会いに行ってみようと思って来たってわけ」
確かに朝は雲もなく、すっきりとした空だった。しかし、今はどんよりとした雲が空を覆っている。
「そういうことかぁ。でも、ここの図書館、月曜日は休館日だからいつもは閉まっているんだよ」
「え? そうなの?」
「うん、今日はイレギュラーで開館しているの」
「そうか、私ってば運良かったな!」
外で待っているねと言う晶子と一度別れ、カートをバックヤードに片付ける。
他のスタッフに声をかけたあと、お弁当を入れたトートバッグを手に晶子が待つ外へと向かった。
図書館の周りには休憩スペースが設けてあり、来館した人たちが各々寛いでいる。
その一角にあるベンチに腰をかけ、お互いお昼を食べながら近況報告をした。
学生の頃に比べると、なかなか晶子と会う時間がない。最近ではメッセージアプリとか電話で会話することが多くなっていた。
だからこそ、こうして会えるのはとても嬉しいし、話が弾んでしまう。