執愛懐妊婚~内緒でママになるはずが、次期社長は滾る愛で囲い娶る~
幹太は雫の恋人であり、晶子からしたら従兄だ。近況報告的な感じで送るのは、まぁ理解はできる。
しかし、真太にも送った理由がわからない。
雫から見て真太は弟的存在だ。年上の立場として、あの写真は見られたくなかったのだけれど……。
そんなふうに晶子に苦言を呈したのだが、「いやいや、真太も雫の写真が見たいと思っているって」と謎の言葉を言う。意味がわからない。
「せめて笑っている写真がよかった……」
むくれて抗議をすると、晶子は「大丈夫、大丈夫」と手をヒラヒラさせる。
「二人ともどんな顔の雫を見ても、言うことは決まっているから。かわいい!! の一択しかないわよ」
二人の様子を思い描いたのだろう。晶子は肩を竦めて小さく笑った。
しかし、何度見ても今撮った写真の顔はいただけない。
ふくれっ面している雫と綺麗な笑顔を向けている晶子。どう見ても晶子の引き立て役にしかなっていないだろう。
再びそう言って抗議をすると、晶子は困った子を見るような憐れんだ目をする。