執愛懐妊婚~内緒でママになるはずが、次期社長は滾る愛で囲い娶る~


「雫は相変わらず自己評価が低すぎ。この前、デザイナーさんたちも言っていたでしょう? 雫のこと、かわいいって。プロが言っているんだから間違いありません」

 それは晶子の友人だから立ててくれただけだ。しかしそれを言うと、また晶子に怒られると思って口を噤む。
 すると、面白がった様子で晶子が思い出したようにポンと手を叩いた。

「そういえば、この前デザイナーさんからもらった洋服。デートのときに着た? 幹太くん、褒めてくれたでしょう? あのコーデ、雫にすごく似合っていたもんね」
「褒めてくれたけれど……、大変だった」

 あのときの幹太の様子を話すと、晶子はお腹を抱えて笑い出した。

「フフッ、さすがは幹太くん。雫のことが、かわいくて仕方がないのよね。本当、ブレない男だなぁ」
「笑い事じゃないよ、晶子ちゃん」
「いやいや、二人が仲良しで私は嬉しいよ。でも、今度幹太くんに会ったら怒られちゃうかもなぁ。あんな露出の高い服、雫に渡すなって」

 全然許容範囲なのにね、と肩を竦めると、晶子はやれやれと首を横に振った。
 確かに言いそうだ。苦笑いをしていると、雫のスマホから着信音が鳴る。
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