執愛懐妊婚~内緒でママになるはずが、次期社長は滾る愛で囲い娶る~
誰からだろうと思いながらスマホを取り出して、メッセージアプリを開く。真太からだ。
『雫ちゃん! 今度、ご飯付き合ってよ!』
そんなメッセージとともに、オムライスを食べている熊のかわいいスタンプが送られてきた。
晶子から送ったはずなのに、どうして雫のスマホにメッセージを送ってきたのか。
少々疑問に思いながらも、相変わらず雫のことを姉のように慕ってくれているようで嬉しくなる。
現在、真太は医大生だ。懸命に勉学に励んでいて、とても忙しくしていると幹太から聞いている。
試験終わりとかなら、時間が取れるだろうか。彼だって、たまには息抜きがしたいはずだ。
『いいよ! 晶子ちゃんと幹太くんも誘って四人で食べに行こうか』
そんなメッセージを送ると、それを横から見ていた晶子がなぜだか「ご愁傷様、真太」と呟いた。
「ん? どういう意味?」
「いやぁ、真太は雫と二人きりで行きたかったんじゃないかな?」
「え? そうなのかな?」
真太は兄である幹太のことも、従姉である晶子のことも慕っている。
だからこそ、二人もいた方が彼は喜ぶはずだ。そう思ってメッセージを送ったのだが、まずかっただろうか。