執愛懐妊婚~内緒でママになるはずが、次期社長は滾る愛で囲い娶る~
 

 もっとこうメリハリのあるボディなら、こういうファッションも似合うだろう。
 それに、二十八歳の自分が着るには少々派手すぎないだろうか。

 晶子たちは『全然大丈夫!』と太鼓判を押してくれたが、もう少し落ち着きのある服装の方がいいに決まっている。

 腕時計を見て、待ち合わせの時間が近づいていることに焦りを感じてしまう。
 手ぐしで髪を整えながら、ふぅと息を吐き出して平静を保とうと必死になる。

 雫は今日のデートをとっても楽しみにしていた。こうして幹太と会うのはひと月ぶりだからだ。

 雫は都内にある図書館で司書をしている傍ら、小説家という一面を持っている。
 仕事のシフトの関係や執筆の締め切りがあったりと、このひと月は目が回るほどの忙しさだった。

 一方の幹太は、大手企業である永江物産で働いている。
 現在はビジネス開発部門で辣腕を揮っているのでとても忙しくしているのだが、いずれ跡を継ぐことが決定している。
 すでに今、重役ポストに就くために日頃の仕事と同時進行で引き継ぎ作業をしていると聞いている。
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